第5回JASRAC音楽文化賞

〈顕彰理由〉

1918年、戦時下にもかかわらずアジアで初めてベートーヴェン「第九交響曲」が初演された鳴門市で、全国の第九愛好家らとともに長年、同曲を歌い継いできた。海外ゆかりの地での公演も重ね、初演を務めたドイツ兵捕虜の遺族とも交流するなど、史実として語られる100年前の奇跡的な公演の感動を、時代を超え、国境を越え蘇らせている。