第30回「第九」演奏会

公開日 2010年12月09日

2011.6.5、第30回 ベートーヴェン「第九」演奏会が開催されました。
立ち見も出た1401名の観客の前で、600名を超える合唱団、指揮者、ソリスト、オーケストラが一丸となり、東日本大震災の復興を祈念して「第九」を響かせました。

 昨年10月の合唱団の募集以降、本番に向けて練習を重ねていく間に発生した東日本大震災──。合唱団の3分の2以上を占める県外から参加の方のうち、被災で参加できなくなる方もいらっしゃる状態で、それでも鳴門にお集まりいただけた県内外および海外の皆様に、心よりお礼申し上げます。また、ご来場いただいた多数の皆様、誠にありがとうございました。(事務局一同)


「被災地の第九仲間に少しでも役に立ちたい!」

 今年の鳴門の第九演奏会へ、東北地方から4団体が申し込まれました。その各団体へ郵送した演奏会関連の文書が返還されてきた───。それは、3月11日の東日本大震災の前に発送したものでした。
 連絡がとれなくなってから8日後の3月19日、被災地の第九仲間から、「被災を受けた団員がいるので、今回の鳴門における第30回記念第九演奏会を残念ながらキャンセルする」とのFAXが届きました。

 被災状況が不明な中、徳島県内の団員に『被災地の第九仲間の力になろう』と、第九の練習日に義援金を呼びかけることになりました。3月23日、3月25日、3月30日、4月6日の4回の練習日の義援金が88,694円。その後、ある会員からの追加金を加えて合計100,000円、さらに4月13日のNPO法人鳴門「第九」を歌う会の理事会でも理事の皆さんに義援金を呼びかけ合計200,000円となり、4月14日、被災を受けた2つの団体にそれぞれ10万円をお送りしました。
 また、6月4日の第30回第九演奏会前日(リハーサルの日)にも、49団体(全国47団体、アメリカ2団体)および徳島県内の鳴門・阿南・三好の第九合唱団員に義援金を呼びかけ、137,860円が集まりました。これに第九グッズの売り上げの一部を追加して14万円を、被災地の大変な状況の中、被災に立ち向かう強い気持ちを全国の第九仲間に分ってもらいたとの気持ちから参加された「岩沼みんなで歌う第九の会」の責任者石川陸雄さんに、参加者全員が集まる第九演奏後の交流会でお渡しすることができました。なお、被災を受けて参加できなかった1団体には、別便で送金させていただきました。
 6月5日(日)の第九演奏会当日は、会津若松市(鳴門市の友好姉妹都市で同県の被災者を受け入れ、支援に力を尽くしている)を支援するため、演奏会の観客・市民を対象として、鳴門市長自ら支援金のお願いの先頭にたっていただき、支援金を募集しました。6月6日(月)に開催された大塚国際美術館ミュージアム・コンサ-トでも同様に、支援金を募集し、合計405,883円が集まり、鳴門市文化交流推進課を通して会津若松市にお送りしました。
 また、この第30回第九演奏会と大塚国際美術館での演奏会に指揮者を務められた鳴門教育大学准教授山田 啓明先生が出演料全額を会津若松市支援金として募金をしてくださいました。
 この会津若松市を支援する市民の会実行委員会では、引き続いて年末までこの運動を実施し、いろいろな催し物のたびに支援金を募集することになりました。NPO法人鳴門「第九」を歌う会でも参加団体として支援金募集に力を入れて参りますので、市民の皆様、団員の皆様、これからも一層のご支援、ご協力をよろしくお願いいたします。

NPO法人 鳴門「第九」を歌う会
事務局長 浅野司郎


徳島新聞記事
第九日記演奏会前日演奏会当日大塚国際美術館ミュージアムコンサート


日独交流150周年記念 † 祈・東日本大震災被災地復興
第30回 第九演奏会

  • 場所:鳴門市文化会館 ホール
  • 日時:平成23年6月5日 13:30開演(13:00開場)
  • 指揮:山田啓明(鳴門教育大学准教授)
  • 管弦楽:徳島交響楽団
  • 独唱:ソプラノ 國方里佳/アルト 鈴木紀子/テノール 山本欽也/バス 伊藤貴之
  • 合唱:NPO法人 鳴門「第九」を歌う会/全日本「第九を歌う会」連合会
  • 演目
    【第1部】第3回公募ソリストによるアリア独唱
    【第2部】ベートーヴェン作曲 交響曲第9番ニ短調Op.125「合唱付」
  • 入場料(全席自由)
    前売:一般2,000円 小中高生500円
    当日:一般2,500円 小中高生500円
  • 前売券発売所
    小山助学館本店、小山助学館鳴門店、黒崎楽器本店、音楽喫茶みき
    アートレコード、鳴門市文化会館、鳴門市ドイツ館、フジグラン北島
    ※郵送によるチケット購入申込書はこちら[PDF:57.9KB]

「第九」を歌う仲間たちによる
大塚国際美術館 ミュージアムコンサート
システィーナ・ホールに響け!祈りのハーモニー

  • 場所:大塚国際美術館システィーナホール特設ステージ
  • 日時:平成23年6月6日(月)10:30~
  • 演奏会内容
    • 徳島 県内外合唱団による合唱
    • 前日の第九演奏会ソリストによるアリア独唱
       國方里佳(ソプラノ)、鈴木紀子(アルト)
       山本欽也(テノール)、伊藤貴之(バス)
    • 「第九」第四楽章
       ピアノ伴奏:吉成くみ、田村美保
    • 合唱
       全日本「第九を歌う会連合会」
  • 入場料
     一般・大学生:1,000円 高校生以下:無料

※これまでの演奏会情報ページについては、現在メンテナンス中です。(→過去ページ


第九発会式

 2010.12.9(木)、ソリストオーディションの後、第30回第九演奏会の発会式が行われ、亀井俊明 副理事長の挨拶、合唱指導者・練習ピアニストの紹介、事務連絡に続いて、ドイツ人国際交流員アンヤ・ハンケルさんより第九への関わりや想いをお話しいただきました。また、その後、鳴門教育大学教授 頃安利秀先生による第1回目の練習が行われました。
 初参加の方向けの練習はすでに始まっていますが、この発会式を境に、来年1月からは経験者も合わせたパート練習が開始されることになります。演奏会前日のリハーサルを含め、合計20回の練習が予定されていますので、声づくり、音楽づくりに取り組んでいきましょう!

⇒発会式の様子はこちら


ソリスト・オーディション の結果について

 2010.12.9(木)に第30回演奏会のソリストオーディション第二次審査(最終審査)が公開オーディション形式で行われました。
 当日は、オーディションに引き続き、第九合唱団の発会式も行われ、発会式の参加者約150名を前に結果発表が行われました。
 合格者は以下の4名の方です。演奏会でのご活躍を期待いたします。

  • ソプラノ:國方 里佳(くにかたりか)さん[香川県]
  • アルト:鈴木 紀子(すずきのりこ)さん[京都府]
  • テノール:山本 欽也(やまもときんや)さん[京都府]
  • バリトン:伊藤 貴之(いとうたかゆき)さん[愛知県]

⇒演奏や審査発表の写真はこちら

[徳島新聞記事]


ソリスト・オーディション について

 前々回(28回演奏会[H21])、前回(29回[H22])の演奏会では、ベートーヴェン「第九」交響曲の演奏会前日に演奏される、「第九」第4楽章のソリストを募集し、合格された方には素晴らしい歌声をご披露いただきました。
 2011年(平成23年)6月5日の30回演奏会では、ベートーヴェン「第九」交響曲(全楽章)のソリストを、広く募集いたします。
 以下の募集要項をご確認いただき、応募用紙に必要事項を記入の上、一次審査(録音審査)用の音源を同封してご応募ください。

  • 募集要項
    ※大変申し訳ありません。募集要項の一部を変更いたしました。(2010.8.31)
     <変更点>
      「曲目」に以下の一文を追記しました。
      ---------------------------------
      ※B、Cの合計時間は10分以内とします。
      ---------------------------------
  • 応募用紙(フォーム)
  • ご送付先
    〒772-0003 徳島県鳴門市撫養町南浜字東浜24番地の7 鳴門市文化会館内
    NPO法人 鳴門「第九」を歌う会 宛
  • 締め切り:2010(平成22)年10月25日必着

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